看板設置の妙
2020/05/18
先週、私は府内某法律事務所様の看板設置工事に交通誘導兼立ち合いに伺いました。私は看板設置を間近で見るのは初めてで、そんな風になっていたのかと思う部分もあったので、今回は看板設置について画像を交えてご紹介いたします。
といってもコンプライアンスの関係上場所がわかる写真は使えませんので、
今回はぼかしを入れた写真と“私が描いた絵”を使用します(大丈夫かよ)
まず今回の案件について。
・文字は立体的に
・白地の背景に黒字で(ロゴはいらない)
・フォントは丸ゴシックで
というシンプルなものです。
ただ、高さが約3mあるので足場を組み立てての作業となります。
看板の幅も5mほどあるので足場は2つ組まれました。
まず、文字は立体的に、というオーダーですが、
それにお応えするためにカルプ文字というものを今回は用いました。
「カルプ文字」?名前だけだとどうにもピンときません。
なので仕組みを絵に描きました。
カルプとはカルシウムインプラスチックの略で、
柔らかいイメージがあるウレタンに、添加剤としてカルシウムを入れることにより、強度を付けた素材です。
私もカルプの実物を触ってみました。
見た目はスポンジみたいで柔らかそうでしたが、少し力を入れて指で押してもへこまない硬さでした。
触り心地としてはスタイロフォームにかなり近いです。
そんなカルプを今回は光沢のあるアクリル板で挟み込みました。
今回は文字の厚みが約5㎝なので、より立体感が出る仕上がりです。
(作業完了後写真はこの後ご紹介します)
そして、その文字を下地であるダイノックシートに貼り付けるのですが、
ただやみくもに貼るのでは位置が定まりませんよね。
そこで職人さんが使ったのが看板全体の型紙です。
まず看板とほぼ同サイズの型紙を看板にあてがいます。
そして貼る目安を決めるために、型紙に印刷されている文字の端(書き出し部分)を綺麗にくりぬきます。
次にそのくりぬいた部分のふちに沿ってペンで看板に目印をつけるのです。
これにより、正確な位置に文字を貼り付けることが可能となります。
貼り付ける際は文字がバラバラの状態なので、
「ごんべんの横棒どれがどれだっけ!?」というワードが聞ける唯一の機会だと思います。
あと漢字の一部分を手に持っている姿がなんだかシュールでした。
さて、文字を貼り付ける位置さえ決まれば、後はもう何の障壁もないので作業はスムーズに進みました。
最後に仕上げの作業として、雨水等が侵入しないように隙間埋めを行えばもう完成。
これが完成した看板です。(プライバシー保護のため、一部モザイク処理を施しております)
モノトーンでありながら存在感を放つ立派な看板が出来ました。
「シンプルイズベスト」まさにその言葉を体現しているような出来栄えです。
もし看板を作りたい、リニューアルしたいという企業様がいらっしゃいましたら、
弊社までお気軽にお声掛けください。
もちろん、色付き・ロゴマーク付きの看板も承りますので、何なりとお申し付けください。
T・S