大ゴッホ展にて
2025/12/12
大ゴッホ展にて
阪神・淡路大震災から30年を迎えた今年、そして青森県東方沖地震で被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。こうした日々にあって、平穏な時間の尊さをあらためて痛感いたします。
先日、「阪神・淡路大震災30年 大ゴッホ展 ―夜のカフェテラス―」を鑑賞してきました。
なかでも心を奪われたのは、やはり《夜のカフェテラス》。黄色い灯りと深い青の夜空が広がり、静かであたたかな空気に包まれていました。夜の景色を“黒”ではなく“青と黄”で描いたというこだわりにも惹かれます。近くで見ると力強く、少し離れるとふんわり柔らかく見える不思議さがあり、思わず立ち位置を変えながら何度も眺めてしまいました。
展示では、ファン・ゴッホが日本の浮世絵から受けた影響についても紹介されていました。その背景を知ることで、作品の色づかいや構図にもどこか日本らしさを感じ、より一層親しみが深まりました。
そんな余韻のまま会場をあとに。年末の慌ただしさが迫る中、あのカフェの灯りを思い返すと気持ちがふっと軽くなり、小さな休息をもらえたような穏やかなひとときでした。


